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当時を偲んで [音楽雑記]

今朝は突然の訃報に驚きました。生演奏を聴く機会はなかったのですが、彩の国さいたま芸術劇場「ピアニスト100」で何度か拝見した記憶があります。

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10年かけて世界各地のピアニスト100人を紹介する長期プロジェクトの音楽監督に就任され、2006年には当時デビューしたばかりのアリス=紗良・オットさんをはじめ、アンスネス、カツァリス、ヴォロドスなど名手のコンサートに接する機会を下さいました。期待に胸躍らせて与野本町まで通ったあの頃を懐かしく思い出します。

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後進の育成やクラシック音楽の普及に尽力された中村紘子さんのご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
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古き佳き音楽を訪ねて [音楽雑記]

今朝のお耳直しで巨匠V.ホロヴィッツ晩年の動画をご紹介。多少ミスタッチはあれど、それを超越したオーラ(妖気?)漂う演奏です。



あらためて凄みを感じるのは擦れるような微弱音...。その弾き方にご注目、敏感に調整されたNYスタインウェイに合わせて手を水平に、底近くのアフタータッチを意識して鍵盤を操っています。

当時日本では異端とみなされた彼の奏法も、技術者の目線でみるとピアノの「メカニズム」と「調整状態」に則した実に合理的な弾き方であったことに気づきます。「表現したい音楽(=芸術)」が先立ち、それに準じて楽器の調整や自身の奏法が導かれるとすれば、ピアノ音楽の在り方や愉しみ方もまた変わるかもしれません。

息を呑むデュナーミク、耳を惹きつけるアゴーギグ、そしてハンドクラフトならではの木の響き...。どれも今では失われつつあるピアノ音楽の醍醐味。
温故知新、いや「音故知新」とすべきでしょうか。店主がPETROFを手間暇かけてプレップするのは、そんな「古き佳き薫り」を現代のチェコ製ピアノに感じるからに他なりません。
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プレトニョフとコンサートピアノ [音楽雑記]

昨夜はご招待頂きまして、初めてミハエル・プレトニョフを聴きました。
圧巻だったのは演奏の7割はppp〜mfのレンジ、しかも左足でソフトペダルを巧みに踏み分けながら...。弾くときの体勢など異なる点も多々ありますが、弱音が基調であること、上体が揺れないこと、そして不意を打つffを入れてくるあたりホロヴィッツを少し彷彿とさせます。

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技術者の目線としては、コンサートピアノの鳴らし方を流石に心得ているなという印象。
スケールからして良く響くのは当たり前、むしろ微弱な音も拾って客席に届けてくれるのがコンサートピアノの真骨頂です。またソフトペダルの整音まで手入れされているところにも感服しました。彼はそうした意味で稀有の「ピアニスト」と言えましょう。とても貴重な経験をさせて頂きました。

...さて、現実に戻って、肝心なのは一般ユーザーが使用するピアノでもコンサートピアノと同等の「調整のクオリティ」を提供できるかどうか。キメ細かい調整作業、プレップアップ兼メンテナンスの続きです。

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まずは全てのネジ締めを実施

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ここで芯が残るハンマーフェルトに針刺し

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弦の溝をリセットすべくファイリング

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きれいな卵型にフェルトを削ります

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高音域はまとめてファイリング

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ハンマーの走り、ねじれを修正

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弦合わせを確認した後、鍵盤の作業に
移行します
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【ミケランジェリのピアニズムを探る③】 [音楽雑記]

【ミケランジェリのピアニズムを探る③】
鍵盤を静かに押し下げて底に近づいたときにトクン...と指先に伝わる感触、その秘密はアクションに隠されています。



ご覧の通り、アクション内部では棒状の部品「ジャック」が皮で巻かれた円筒状の部品「シャンクローラー」を擦り上げて脱進、この現象がアフタータッチの正体。このトクン...とジャックが抜ける感触を適度に、かつ88鍵均質に整えて初めてグランドピアノは正常に機能します。
こうした一連のメカニズムを熟知していたと思わせるミケランジェリのエピソードはまた次回にでも…。
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【ミケランジェリのピアニズムを探る②】 [音楽雑記]

【ミケランジェリのピアニズムを探る②】
コンサートピアノ同様に調整を行うと、アフタータッチのポイント(鍵盤底近く)から微弱なpppを鳴らすことも可能。こうした感度の高い状態で「ピアノ」を操作出来たら演奏表現の幅はさらに豊かに...。



アフタータッチ調整は、鍵盤の高さ&深さ、ジャック、ハンマー接近、打弦距離、ドロップ等々...各アクション調整の言わば集大成。ミケランジェリのようにとは言わないまでも、ユーザーであれば使用するピアノの状態を常に把握しておきたいところです。
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【ミケランジェリのピアニズムを探る①】 [音楽雑記]

【ミケランジェリのピアニズムを探る】
ピアニストが憧れるピアニスト。「鍵盤の魔術師」と謳われたA.B.ミケランジェリはそんな演奏家の一人ではないでしょうか。今回は動画をもとに彼のピアニズムを探ります。皆様は演奏時に「アフタータッチ」を意識していますか?

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調、リハーサルを終えたミケランジェリは鍵盤を抑えながらどこか気にする素振りをみせます。※1:54~の仕草にご注目



音を出さぬよう鍵盤を静かに押し下げると、底に達する1mmほど手前で何か引っ掛かってトクン...と抜ける感触が指に残ります。それが「アフタータッチ」、GPアクション特有の反応です。

ピアノの構造を理解するピアニストは(ともすれば鍵盤の深さ、重さ以上に)このアフタータッチのポイントを重視します。何故ならトリル、連打、微弱音の表現が可能な「臨界点」であることを知っているからです。

強く打鍵することなく、アフタータッチを頼りに美音を奏でるマエストロ。ミケランジェリの奏法は正しいピアノの知識に裏付けされたものであり、楽器を調整する立場からみても実に理に適っています。
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PETROFでワークショップ開催♪ [音楽雑記]

昨日はP173Breezeを納めたピアノの先生の
御宅で友人の調律師がワークショップ開催!
その名も....「ピアノの中をみてみよう」

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普段見ることのないピアノの中、音の出る
仕組みを、他の楽器との違いも感じながら
体感して貰うというコンセプトでした。

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ヴァイオリン、太鼓、木琴、笛など色々な
楽器を自由に手に取って音を出してもらい
楽器がどうやって音が出ているのか、また
どうしたら音が出るのかを実際に体感した
子供達は好奇心とエネルギーに充ち溢れて
みな一様に貴重な経験を積んだ模様...(^^)

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知識よりまずは「体感」、楽器そのものに
対する興味を育てることが大切ですね!

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ペトロフピアノもすっかり人気モノに...
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店主からのクリスマスプレゼント? [音楽雑記]

店主がお世話になったピアノの師匠より
クリスマスプレゼントが届きましたので
愛好家の皆様にもシェアいたします。

A.B.ミケランジェリが亡くなって今年で
20年目。ルガーノとイタリアの放送局が
制作したメモリアルの番組になります。
https://youtu.be/VWb-XeE0vMA



イタリア語のため詳細は分かりませんが
専属調律師アンジェロ・ファブリーニが
登場したり、ペトロフを前にして弟子が
ミケランジェリの教えを再現するなど、
断片的に興味深い映像が見られます。

彼の演奏テクニックは、ピアノの構造や
メカニックの知識に裏打ちされたもの。
偉大なピアニスト達はピアノについても
人一倍研究していた事実を見過ごしては
ならないと思います。
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鍵盤の役割とは... [音楽雑記]

ただいまP125F1のプレップアップ作業は
鍵盤の高さ、深さとハンマーの接近調整を
終えたところです。あらためて感じたのは
ピアノの音を奏でるのは「鍵盤」ではなく
先の「ハンマーフェルト」であること...。

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鍵盤の高さを正確に均します

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深さも1鍵ずつ揃えていきます

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鍵盤の操作が打弦直前までハンマーに
伝わるように「接近」距離を設定

そんな思いに至った理由は店内でたまたま
聴いていたショパン・コンクールの演奏に
「あ、綺麗な音を鳴らすな~」と気になる
コンテスタントを見つけたからです。

その人はEric Lu。外見はアジア人ですが、
国籍はアメリカ、弱冠17歳だそうです。
優勝候補と目される演奏者は他にも何人か
見受けられますが、彼独特の優しい音色と
タッチは、鍵盤は「打鍵する」のではなく
10mmの深さを使ってハンマーフェルトを
「操作する」ためのものだと教えてくれる
ようです。https://youtu.be/_YBzQrCIuac



幸い彼も最終審査に残っている模様ですが
果たして第17回目の栄冠は誰の手に??
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バッハ三昧 [音楽雑記]

メンテの帰りがけに立ち寄りましたのは
自家焙煎珈琲の老舗カフェ・バッハ。
世界各地から選りすぐったコーヒー豆を
ハンドドリップで...こだわりのカップと
美味しいケーキとともに堪能しました。
味比べもまた「喫茶の愉しみ」ですね。

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演奏家、楽器、楽曲の組み合わせの妙を
喫茶するかのように味わって貰えたら…
というのが店主のささやかな願い。
各ピアノブランドがもつ個性の違いにも
どうか目と耳を向けて頂きたいものです。

...いささか長い前フリとなりました。
来たる10/10(土)は池井博美さんによる
オール・バッハ・プログラムをご用意♪
本場ドイツで高く評価されたその演奏を
ペトロフの音色にのせてお届けします。
http://www.pianoprep.jp/cont5/main.html

美味しいドリンク&焼き菓子とご一緒に
サロンでバッハを満喫しませんか?

※当日お出しするコーヒー、焼菓子は
カフェバッハのものではありませんので
あしからず...
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